保険金請求の時効

019807損害保険会社では、事故などによって保険金の請求があると、事実関係をそのつど調査して、その結果をもとに保険金を支払うべきかどうか、支払う場合には基準に照らしてどの程度の金額が妥当であるのかを決定します。ところが、事故から相当の年数が経過してしまうと、こうした調査が困難となり、適正に保険金の金額を計算することができなくなってしまいます。
このような状態では、他の保険加入者への公平性が担保できなくなってしまうことから、保険法とよばれる法律のなかでは、保険金請求についての時効の定めを置いています。より具体的には、保険金を請求する権利を3年間行使しなかったときには、その権利は消滅するというものです。
ただし、いつから計算して3年とすればよいのかについては、明確に法律では規定されていないため、しばしば議論を呼ぶところです。民法の一般原則によれば、消滅時効は権利を行使することを得るときから起算するということになりますので、自動車保険であれば、通常は事故が発生した日の翌日から起算して3年というのが妥当とされています。
ただし、例えば被害者本人が死亡してしまい、その死亡保険金を請求する場合については、死亡した日の翌日から起算するというように、原因となる事実によって異なることもあります。